2022/03/30

測量用ドローンアプリと操縦練習

ドローン測量で使用するアプリ「DJI GS PRO」の優位点、盲点

測量業界でもセンセーショナルだったUAV測量。以前はInspireを使ってマニュアルで操縦して撮影していましたね。
マニュアル操縦となると写真のオーバーラップ率、特にサイドラップの撮影が難しくて余分な枚数を撮影して
PhotoscanなどのSfMアプリで三次元点群データを作成していました。
このSfMアプリが写真データを解析するのですが、写真枚数に比例して時間が掛かります。
マニュアル操縦での撮影だと写真枚数も増え、結果的に解析時間も増えて、時にはPCがシャットダウンしてしまうなどの疎き目に遭いました。
DJI GS PROがラップ撮影に対応したことでラップ率を設定すれば飛行航路や撮影ポイントも自動で設定してくれるので、
作業効率が格段に上がりました。
また、DJI製品の機体やカメラシステムに純正で連携しているので機体やカメラレンズの焦点距離を設定すると高度によって画素当たりのサイズまで表示してくれるので、地理院マニュアルに従った測量などにとても便利になっています。
でも、ちょっと待ってください。
設定が合っていても、地理院マニュアルで定められている地図情報レベルによる画素寸法が守られない場合があるのです。
*離陸地点で高度が決まるDJI製品
DJIの機体は離陸地点からの相対高度で飛行します。
作業効率性を求め画素寸法限界の2cmに設定して。計測範囲の中で標高の高いポイントから離陸すると、
標高の低い計測エリアでは画素寸法が大きくなってしまいます。
また、空中写真測量の基本は高度維持で撮影が基本となるので撮影プロジェクトを分割する必要があるのです。

【測量に必要なGS PROの設定講習会】
測量には欠かせない、DJI GS PROの設定方法と計測撮影に最適なカメラ設定方法など、
ドローン測量に使用するアプリや撮影設定、傾斜地での計測などドローン測量に特化した
講習会を承っております。
講習時間:約3時間~4時間
講習会概要
・DJI GS PRO基本設定
・画素寸法に合わせた高度設定
・航路による計測時間の変化
・シャッタースピードの最適化
・絞りはどこまで有効なのか?
・きれいに写せても点群化できない原因は?
・ホバリング撮影か等距離間隔撮影、どっちを選ぶ?
等々、講習会はリラックスした雰囲気で行います。
今まで聞けなかったGS PROの「ここ」が知りたいなど講習会途中でもご質問OKです。

出張講習ですので皆様のご都合に合わせた日時で開催できます。
メールでお問い合わせください。

telloを使うと上達が早い

発売されて数年が経ってもなお人気のtelloですが、JUIDA認定講座でもドローン基礎講座でもtelloトレーニングを導入したところ、受講者の方々の上達スピードが驚くほど速くなりました。
telloだと恐怖心がない
そうなんです。ほかのトイドローンでもPhantomなどの本格ドローンでも初めて操縦される方は、飛行操縦
の自体よりも恐怖心が先行してスティック操作に不安が残ります。
しかも、室内練習で衝突してしまうと壁や天井に傷がついてしまい、次の練習に一層不安が募って上達までに時間が掛かってしまうのです。
室内にはtelloが向いている
telloはサイズが小さいです。室内環境の「縮尺」にtelloが合っていて、前進後退や旋回、対面操作などのドローンの動きも把握しやすいので、屋外での実習にシフトした際に「縮尺」が変わるだけでPhantomも難なく操作できてしまうのです。
DJIMini2を使用してもいいのですが、恐怖心を少なくするにはやはりTelloですね。

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